指を曲げたり伸ばしたりする際には、筋肉が腱を介して指先の骨に力を伝えます。この腱は指の関節の周囲にある腱鞘によって保護され、腱が指を動かす際の摩擦を軽減し、指がスムーズに曲げ伸ばを行えるようにして動いています。

しかし、指の曲げ伸ばしが多い方や、ホルモンバランスの影響によって、この腱鞘と腱の間に摩擦が起きてしまい、炎症が起きて痛み等が出現します。

さらに炎症がひどいまま指を使い続けると、炎症した場所は強度を増す様に腱が太くなり、指の引っ掛かりが出現します。

この状態をばね指と言います。

ばね指の原因としては

・更年期の女性の方

・妊娠中や授乳中の女性の方

に出やすくなっており、これはホルモンバランスの関係と言われています。

女性の方は年齢やご出産や閉経でホルモンの出方に変化が起こります。

ホルモンの中に体の靭帯や腱に作用する物があるのですが、この分泌量が変化する事により、腱が硬くなったり炎症が出やすくなります。

他には

・スポーツや仕事、家事での手や手指の使い過ぎ

が多く見られる初見であり、こちらはオーバーワークによる症状です。

※他にもオーバーワークが原因になる疾患はこちら

ばね指の症状としては

・指の付け根に熱感、腫れが起こり痛みを生じる

・朝方の方が痛みが強く出現し指が動かしにくくなる

・指を曲げるとばねのように勢いよく曲がったり、逆に曲がらなくなる

等の症状が出現します。

指がスムーズに動かなくなっている方は注意が必要です。

ばね指は腱の炎症を抑える事が非常に大切になります。

炎症が強い場合

・鍼治療（神経付近の抗炎症・痛み・痺れの緩和）

※鍼治療について詳しく知りたい方はこちら

炎症が弱い場合

・運動療法（骨を他動的に動かす事により、腱の癒着を防ぎ、関節の可動域の改善を行います）

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